不倫をしている家庭教師と人妻が、廃墟ビルで殺人現場を目撃してしまうお話

あまり期待はしていませんでしたが、予想を遥かに上回る面白さにビックリ。スリラー、ホラー映画としてもかなり楽しめる映画でした。
殺人現場を目撃してしまうまでから面白い。廃墟にカップルがやって来て、首絞めセックスで盛り合っていたら女性が死んでしまう。不運な事故かな…？と思いながら眺めていると、男は手慣れた動作で女性の死体を穴に投げ捨てて…！って下りがとても良かったです。日常と陸続きになっている恐怖がここで一気に味わえます。
その後の展開もまた良い。事情が事情なので警察には話せないし、かと言って犯人にもしかしたら顔を見られたかもしれない……というスリラー映画にはよくある展開に、男女の関係性をうまく絡めたストーリーには思わず声が出た。
登場人物全員が自分のことしか考えておらず、その結果どんどん事態が狂っていく様は日活ロマンポルノとは思えないくらいに楽しめました。

しかも、内容はこんなに面白いのにたったの70分しかない。こんなに面白い内容がたったの70分に収まるとは…凄かった……

• #豚肉のDVD棚

連続強姦殺人魔を追う展開がどんどんめんどくさくなっていく感じは面白いが、同時にどーでもよくなってくる。黒手でもビーサンにジャージな真犯人のセンスが特に回収されないとかオッサンが見る性器の悪夢がアホ過ぎるだとかはやはりジャーロ的ではある。

廃屋で密会する不倫カップル（宮井えりな＆清水健史）が、婦女連続殺人事件の犯人（佐竹一男）を目撃してしまう。新たな性衝動の覚醒を描いている、日活ロマンポルノ。

刺激的なセックスを求めている夫人が、不倫行為とは別のベクトルに充足感を見いだしていく。雛形に沿った展開を見せるので、他作品を鑑賞していると、物語の行く末が読めてしまう。

殺人事件の犯人が、女性の娼婦性に戦慄しており、「娼婦性からの開放を名目とした殺人行為」を働いているところが面白い。とりわけ、女性器を殺人犯のトラウマと重ね合わせるイメージ映像が最高に笑える。

事件の現場が出入り自由になっていたり、警察の存在が排除されていたり、随所にツッコミどころが散見される。犯人が主人公になびいていくときの変遷も、物足りない印象を受ける。だがその一方で、宮井えりなの悪魔憑きのような芝居はパーフェクト。

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