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女と男の観覧車のskm818のレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
3.8
1時間ほど強烈に眠く、前半の細かいところはわからないが、大筋はだいたい把握した。キャロラインはあばずれではなく真面目な女の子だったし、ミッキーもチャラ男というのとはちょっと違いますね。
ケイト・ウィンスレット演じるジニーの身勝手さがすげえ。ケイト・ウィンスレットって以前から田舎臭いぼてっとした女の役が似合うなと思っていたが、ほんま似合う。息子の診察代が…と言いながら旦那のヘソクリ漁って高価な時計を買いに行って愛人にプレゼントだもんな。目が点になる。そりゃあ愛人も引くし、息子もストレスで放火魔になっちまうわなあ。
これたぶん旦那のほうも偉そうにしながら彼女に依存していて、彼女はそのことにそれなりに存在意義を感じてたんだろうね。でも若い男が現れて、それも彼女が諦めた夢の関係者だったりしたから、それまでの不満も爆発。気持ちはわかる。
これウディ・アレンじゃなかったら、夫も愛人も捨てて自立を目指して出て行く展開になったりするんだろうけど、そうはならない。しかも舞台は50年代。まだまだ女は男に頼って当然という価値観が通用する時代だったんだろうな。ジニーはそれに引きずられて自立できなかったんだろうなたぶん。夢を追いたいならキャロラインのように勉強すればいいじゃないかと思うが、なかなかそうはいかないのだろう。男にどうにかしてもらおうということしか考えられない思考回路こわすぎ。
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