ハシビロコウ

JUNK HEADのハシビロコウのネタバレレビュー・内容・結末

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

技術オタではないのでストップモーションアニメ自体にはそんなに感動できなそうだし、どうかなぁ…と思って見に行ったら、予想外に奥深くてびっくり。
長い歴史と、画面外にどこまでも広がる世界を感じさせる演出やストーリー。
一種の異世界転生もの、漂流冒険記だけど、道中であったキャラクターとは割と蛋白な絡みしかないという距離感が一周回って新しい。
ワンピースのように行く先々の土地の問題を解決しながら進むのではなくて、銀河鉄道999みたいにあくまでも覗き見るだけの距離感。
それが世界の広さを感じさせる効果を生んでる気がするのは、ワンピース的冒険記が、土地の問題を自分達の問題として認識するぶん世界は一つ感が出てしまうからだろうか。

後半で記憶を取り戻したことがきっかけでストーリーも情緒的になっていくのも、落差があっておもしろい。
少しエイリアン的ゲチャグロシーンが多いんだけど、見終わってみればそれも人形アニメに生々しさを吹き込む仕掛け、という気がする。
でも一つだけ言いたい、なにが悲しくてエイリアンの脱糞を大画面でみないといかんのかと。