ハシビロコウ

雨を告げる漂流団地のハシビロコウのネタバレレビュー・内容・結末

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

凄まじくいい。特に後半の波乱万丈っぷりにハラハラが止まらない。
得意の全身を使ったアクションと、それを煽り立てる暴風雨、絶叫で目も耳も大忙し。
動のアニメーションとして稀に見るほど充実してる。
ケガを負うシーンや、体が打ち付けられるシーンで血がガンガン出てこっちが「ヒィッ」てなるのもいい。
だからこそ癒やしや和解のシーンの感動もひときわ大きい。

大切な人の死を経験したところから、行動的でありつつ過去に閉じこもるナツメと、ウジウジしつつ前をむこうとする主人公に分岐して、最後に主人公のなりふり構わない執着がナツメを振り向かせるのもいい。
執着は生きる・生きさせる力の本質なのかも、と思った。
「でも捨てなきゃいけねーんだよ!そうしなきゃ一緒にいられねーだろ!(うろ覚え)」という主人公の一連のセリフも、自分勝手と思いやり、誠実さがスパークしたセリフとしてよくできてて、感動的だった。
ただ、アクションと暴風雨の迫力で持っていく映画なので、ネトフリ経由はやめたほうがいいかも。