ハシビロコウ

あしたの少女のハシビロコウのネタバレレビュー・内容・結末

あしたの少女(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いまの韓国社会のことはよく知らないけど、韓国がここまでの競争社会になったのは、国家的政策としてその都度、ある方向に国力を集中投下してきたこともあるように思う。
ゴールの数を少なくし、しかもそのゴールに全部のボールを投げるとなれば、当然激烈な競争が生まれるし、価値観も、生き方も急速に単純化していく。
でもいつかは頂点が崩壊して、あとには他の生き方を教えられていない人が大量に置き去りにされることになる。
多様な価値観を生き生きと含むことが社会が存続する唯一の方法なんだと思ったりした。
つまり、自分の好みで人生を歩むことが、多くの場合誰かのために道を啓くことになるのだから、それが結局社会貢献になるということ。
たぶんこの映画を見た人は例外なく、既読スルーやコールセンターのもどかしい対応に優しくなる。
あのコールセンターのあの引き伸ばし感、誰もが一度は経験してるよね…ネトフリとかはああいうのがないから最高