このレビューはネタバレを含みます
これまでの作品からの引用が多すぎて、それを見つけるたびハシャイでたら映画が終わっていたという感じ。
特に「こんなのも引用しちゃうの！？」って腰抜けたのが、
・ナツコが弓を放つシーン（もののけ姫で野武士がアシタカの出現を知らせるシーンの引用）
・王様に歓呼三声！（漫画ナウシカの、軍団長殿に歓呼三声！の引用）
・インコの影が迫ってくるシーン（ファンタジアの引用）
・屋敷の石垣（アシタカの集落の石垣と積み方が同じ）
何個引用見つけられるか、みたいな遊びが盛り上がりそう。
火事のシーンはすごく斬新でパワフルで、正直ここまで躍動感のある映画が出てくると思ってなかったので驚いた。
アオサギがマヒトを惑わす一連のシーンも、見てるこっちはずっとワクワクハラハラして、やっぱり心を揺さぶるアニメ表現にかけては最強なんだな～～～と痛感。
モノの輪郭が崩れたり、元に戻ったりする（しかもそれが、法則を感じさせない動きで）ことが大きな演出効果を生む、っていうのは、アニメの唯一無二の強みだな～また見に行きたい。
映画の結末は、誰かが用意した清浄な世界ではなく、汚い世界を仲間とともに血を吐きながら生きていきたい、という原点を貫徹していて、実に宮崎さんらしい。
