ハシビロコウ

夏へのトンネル、さよならの出口のハシビロコウのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

面白かった。eillさんの主題歌・挿入歌はどれも苦しげだけどきれい。
全体的に説明臭くなくて、想像する間を作ってくれてる。特にカオルのセリフは少なくめで感情に乏しく、直接的な言い方は少ないけど、もったいぶった鬱陶しさは感じずちょうどよくて、そのぶんカメラワークや象徴的な小道具で豊かに語らせる手法が完成度高い。
花城がウラシマトンネルに求めるものが、尖ってるというか、他者を寄せ付けない類のものなのも、かえって感情移入を誘う。

時間的断絶と携帯メールを組み合わせるのは新海さんのオハコだけど、今作でも接続と断絶を象徴するものとしてしっかり機能した。携帯メールを体験してないスマホネイティブ世代がこれをどう思うのか気になる。

あとは強いて言えば、妹のキャラクターがイマイチかもな〜というくらいでほかは全部ハオ!