さとし

クワイエット・プレイスのさとしのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
4.1
99%がサイレント映画の今作。なかなか面白かったです。
傑作ではないもののホラー映画に新しい風を吹かしたのではないでしょうか?

荒廃した世界の中で音を立てずに手話で会話をしている5人家族だったのですが、下の子が宇宙船のおもちゃから音を立ててしまいあえなく死亡してしまいます。4人となった家族は生き残りを賭けてあるルールを守り続けるのですが・・・。

主演のエミリー ブラントは「プラダを着た悪魔」からいろんな役やってますね。個人的には「ボーダーライン」と「オール ユー ニード イズ キル」が好きです。今作では強い母親像を作っていますね。旦那役のジョン クラシンスキーといえば、huluでやっていたザ オフィスU.S.ですね、その後はナンシー マイヤーズの「ホリデー」と「恋するベーカリー」さらにはマイケル ベイの「13時間」などに出演しています。今年に入ってからは「トム クランシー/ジャック ライアン」に出演しています。あのドラマもなかなか面白かったです。あと姉役の女優さんは「ワンダーストラックの子です。そっちの見てください。

監督もクラシンスキーが担当していて演技指導がなってるなという感じでした。しかし、それ以上にすごいのは撮影監督による豪華脚色です。調べたらデンマーク人の女性の方だそうです。数年前に「ザ ハント」やデンゼル ワシントンとヴィオラ デイヴィス主演の「フェンス」を手がけた方です。撮影やカメラワークがすごくこだわってるなと言う印象でした。

しかし、この映画にはどう考えてもおかしな点がいくつかあります。奥さんがドジすぎです。なんであるとわかってる釘を何回も踏むのでしょうか?あと荒廃した世界になってから400日以上が経過した地点から物語が本格的に始まるにも関わらずどうやってセックスしたのでしょうか?だって世界がほぼ滅亡した日の前日にセックスしたとして9ヶ月先読んだとしても役270日という計算になります。どう考えても400日も経過して音を立てずにセックスして子供を産むのは無理です。都合よくシェルターがあってもマットレスを被せた程度ですから、無くても良かったように思います。

いずれにせよ。なかなか考えた作品です。38分の間は完全にサイレント状態でしたので、よくやりまたよ。立派です。
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