もじゃ

トップガン マーヴェリックのもじゃのレビュー・感想・評価

5.0
「考えるな 行動しろ」

トム・クルーズの代表作、86年「トップガン」の続編。困難な軍事作戦に向かうパイロット達の教官となったマーヴェリック。作戦を無事完遂させられるか?

期待した最高の続編…のさらに上を超えて行った!
あれから30数年。流れた時は相棒の息子を大人にするし、もうパイロットの時代は終わりかもしれない。でも今じゃない。
空、変わらない無鉄砲さ、バイク、生意気な後輩、愛、笑い、挫折、親友、郷愁、全てある。戦闘機シーンと陸の上との緩急や音楽の使い方とベタな展開がとても80年代風味で、やっぱりいいなぁって。

主演トム・クルーズ。円熟味がありつつ変わらない部分も多い。マーヴェリックは役者本人そのもの。言うことない。
そしてヴァル・キルマーは咽頭癌の手術で以前の様に声が出せない。彼もまさに本人そのものを投影していて、短い登場シーンながらグッと来る。
グースの息子役、マイルズ・テラーは親父に似過ぎじゃないかな?(笑)

戦闘機シーンの映像は素晴らしい。飛んでる間はずっと力を込めてシート握ってた。基本は昔と変わらない筈だけど見せ方が素晴らしい。「コブラ」や多分「クルビット」?なんかの空戦マニューバも魅せる。高速低空侵入はゲーム「エースコンバット」の定番。コラボもしたし。

作りとしてはデンジャーゾーンで幕を開けて、テストパイロットから教官へ配置換えの序盤、訓練とチーム造りの中盤、軍事作戦の終盤。そこだけでは終わらずに更に押してくるのはジェリー・ブラッカイマー制作にはよくあることに思える。本当に最後20分は最高のファンサービスになった。

興奮、そして感無量の作品。
もじゃ

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