大事なんやったら大事にしたらええやん。
どうせそれしかでけへんのやから。
作品の評価と違うところで話題になってしまう前から、気にはなっていた映画。
あらすじなどを知らずに観たので「なんだこれは」と。
ずっと変な違和感、変なドキドキ。落ち着かないままラストまで。ということは面白かったってことだ。とはいえ朝子も麦も受け入れられなかったけど。
作品や役者の評価と、作品の外側で起こった問題は関係ないし気にしていない。そういうの気にしていたらビートルズとかクラプトンとか聴けなくなっちゃうし。電気グルーヴ大好き。
あぁ朝子よ。何を考えているのかよくわからない。「なんでだよ?」って思うけど、「まぁそうか」と思わせてしまう部分もあり。でもその行動に一度「はぁ?」って声が出た。一度じゃないかもしれない。
結局は岡崎の母が言ったことが全てなんだと思う。
大事なんだったら大事にすればいい。
唐田えりかの感情があるような無いような不思議な存在感。変な説得力と強い意志。強い?かな。唐田えりかを知らないからこそ、この人って本当にこういう人なんじゃない?って思わせる雰囲気。すごいな、と思う。
しかし、この役には否定的な意見もあるだろうな。でもそれは唐田えりかに対してではなく「朝子」という役に対してじゃないとダメだけど。
東出昌大は『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』以来2本目の鑑賞。唐田えりかとは逆の意味で感情があるのか無いのか。麦と亮平の二役で敢えての振り幅だと思うけど、麦の特異なキャラクターと東出昌大の無感情な感じが合っているといえば合っていた。むしろ亮平の方が(以前の)イメージ通りで無難な気さえしてしまう。
風景写真のような広角の引いた画角とか、水平や上下を意識した映像とか好きなショットは結構あった。
終わり方も好きでした。
答えは亮平も朝子も大人なので二人で決めてくれればいいかなと。
あと、tofubeatsの音楽よかった。これで結構救われた感もある。
唐田えりかを全肯定するわけじゃないけど、まだまだこれからの女優さんだろうし、可能性もある人だと思うから、これでもう映画に出れなくなるようなことがなければいいな、と思う。
東出昌大もがんばれ。
3.11のシーンは必要だったのかどうかがわからない。
終始、関西弁が微妙な気がした。
伊藤沙莉が好きだ。