ジャン黒糖

パパVS新しいパパ 2のジャン黒糖のレビュー・感想・評価

パパVS新しいパパ 2(2017年製作の映画)
2.9
前作キャスト・監督続投、さらに主人公ブラッドの父親にジョン・リスゴー、ダスティの父親にメル・ギブソンというより豪華になった続編!

【物語】
前作でなんとか“共同パパ”という生き方によって意気投合したブラッドとダスティ。
2人は両家の子供たちと合同でクリスマスを過ごす計画を企てる。
そんなある日、ブラッド、ダスティそれぞれの父親が現れ…

【感想】
前作でもだいぶキツかった品のない笑いがパワーアップして帰ってきた!笑
ただ、前作ではブラッドが“ようやく築いたパパとしてのポジションが脅かされるかもしれない”という、同じく育児をする立場からすると居心地の悪さを感じるギャグだったのに対し、今回はさらに上の世代から見た現役子育て世代との考え方の違い、家庭間の育児に対する考え方の違いがギャグの中心となっており、居心地の悪さは軽減された。

また、本作は前作である程度キャラクター説明を済ませている分、最初から物語がガンガン進む。
ブラッドとダスティはそれぞれ親に育てられた環境の違い、考え方の違いはあるものの"共同パパ"を続ける楽しさと難しさ。
ダスティは再婚相手カレンの連れ子アドリアナに継父としてしっかり父親らしい姿を見せられていない。(その姿はまるで前作におけるブラッドそのもの)
そして妻のサラは元夫ダスティの再婚相手であるカレンへの憧れを感じる一方、幼い娘メーガンがカレンの娘アドリアナに悪影響を受けて反抗的になってくる姿に不安になる。
息子のディランは好きな子ができても、気持ちを打ち明けられずヤキモキする。
そこにそれぞれの父であるドンとカークが現れ、この2人もまた味の濃いキャラであり、何やら事情を抱えてもいて…。
さらにはダスティの再婚相手カレンの元夫ロジャー(を演じるのはジョン・シナ!)も現れ…

と、とにかくてんこ盛り。
終盤まで各キャラ同士のもつれは解消されないので正直うまくまとめ上げたというよりは、力技なんだけれども…。笑
続編が出るのも納得の、キャラクターに魅力があることは否めない。

ただ、反抗的になってしまったメーガンが古き女性像に歯向かった結果、猟銃を構える場面や、シリーズお決まり?のブラッドの乗り物を使いこなせず建物を破壊するクダリとか、これ誰が笑えばいいのだろうか、という不謹慎極まりないギャグは前作以上で、まとまりきっていないストーリー含め、これはこれで前作以上にちょっとキツい映画だった…笑
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