「ヨーロッパ2万年前」とテロップが出現する。置いてけぼりにされた原始人が満身創痍で家を目指す、レヴェナントをそのまんま石器時代に移した様なサバイバルロードムービー
…と思ってたんですけどそこはオマケでした。本スジは「人類と犬の馴れ初めはこうだったんじゃないか？」という妄想を映像化する事🎥
犬の祖先はオオカミだと言われてますけど、頭が良くて警戒心が強くてカッコいい彼等がどうやって人間の軍門にくだった…もとい絆を深めていったのか不思議ですもんね。氷河期にまで遡るとは思い切ったもんだ！
槍を削り出す技術がハンティングの参加資格。でもそんな審査基準じゃバッファローに返り討ちにされるのも当然だわさ🐂わざわざ不自然な設定にしてまでナヨっちい彼を主人公に据えたのは、一重にオオカミと仲良しにさせる為だったんですね。優しさが自分の身をも助ける事になり、旅を通して逞しく成長する姿に分かりやすいエンタメ性がありました
空や火山など、画のほとんどが超美麗CGで描かれてます。野生生物はちょっと厳しくてややマンガっぽい。ビビットな色遣いにもアメコミ感がありました。
壮大な自然の厳しさ美しさを表現してはいるんだけれど、小綺麗すぎてゲームのデモを眺めてる様な映像＋ぐりぐり動くカメラが悪い方に作用して軽く見えてしまいます。着てる服の、袖や脇の裁縫が普通に現代的なのでホームレスにしか見えない…などリアリティラインがふわふわしてる。いっそファンタジーと割り切った方が良いかも知れません
原始人の言語は映画のために作ったものなんだそうな📝確かに英語で喋ってたら絶対ノイズになってたもんね。これもレヴェナントの先住民族が使ってたやつに響きが似てて影響を感じた
ええいつの間に！？ってぐらい超アッサリした出産など全体的に重みには欠けるんですが、犬好きによるオリジナリティある発想を私は推したいです🐶
