TakashiM

スリー・ビルボードのTakashiMのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.9
考えさせられる映画だった。

人の中の善悪の在り方を問いかけている、そんな構成になっている。

映画というわずか2時間ばかりの間に、善と悪が入れ替わるような展開で、先が読めない。

物語は、、
とあるアメリカ南部の田舎町で、女の子がレイプされて殺される。
しかし犯人は一向に見つからず、証拠も何も出てこない。

それを警察の怠慢だと決めつけた母は、3つの巨大な広告看板を使う。
そこには、警察の怠慢を意図した、事件に関するメッセージを記した。


ここまでであれば、正義は母、警察は真っ黒、というわかりやすい構図。
母を何となく応援しつつ、警察の不正が暴かれていく・・という展開なのだろうなと思ってしまう。
だが全くそうじゃなかった。

この映画のテーマは、
・憎しみはさらなる憎しみを呼ぶ
・その連鎖を断ち切ることもできる
こんなところじゃないかな。
他にも、人種差別とか色々あるとは思うが、上に書いたことがもっとも強く印象に残った。

エンディングについて。
きっとアイダホには行かずに、途中で仲良くランチでも食べたんじゃないかなー
TakashiM

TakashiM