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ダンボのろのレビュー・感想・評価

ダンボ(2019年製作の映画)
4.8


「好奇心が未来を切り開くのよ」


サーカスで生まれた耳の大きな小ゾウ・ダンボ。
あるきっかけからお母さんゾウと引き離されてしまう。

「お母さんを取り戻すためよ、あなたの特技を見せて!」
羽を吸い込むことで空を飛ぶダンボは、たちまちサーカスの人気者。
そんなダンボのもとに現れたのは・・・


流感で母を亡くした姉弟。
戦場から帰還した父もまた片腕をなくしている。
「こんなときお母さんなら・・・」
「いいか、お母さんはもういないんだ」
そんな会話を繰り返す三人はダンボとともに母親を探すことで、ふたたび親子になっていく。


居場所のない個性的な人々を、さまざまなアプローチで描き続けるティムバートン監督。
解雇されてしまったサーカスの団員たちが、それぞれの能力を活かす救出劇がとてもステキ!
彼らが操るのは「想像力」。
人魚になりきって警備員を海に引きずり込み、獣の影と遠吠えで恐怖を煽る。
さらにピンチの一瞬、少女はダンボにこう囁く。
「人生にはどうしても開かない扉がある。そんなときは扉を想像して、お母さんからもらったこの鍵で開けるの。でもこの鍵ももういらないわ。あなたも羽がなくても飛べるわよ!」

そうなのだ、「想像力」は武器になる。














( ..)φ

轟々と燃える遊園地。
「DREAM LAND」のDが落ちて、「REAM LAND(懲らしめランド)」となる残酷さ。
だけど、悪役の過去を「想像」させるセリフに、やっぱりグッときちゃいます。
ろ