Norisuke

ガーンジー島の読書会の秘密のNorisukeのレビュー・感想・評価

3.4
1946年、戦争終結に湧き立つロンドンで作家として暮らすジュリエットは一冊の本が繋いだ出会いをきっかけに、「ガーンジー島のポテトピールパイ読書会」のメンバーと文通するようになる。ナチに怯えていた大戦中、彼らは読書会の集まりと本がもたらす力を心の拠り所として、毎日を耐え忍んで生きていた。彼らの境遇に心動かされたジュリエットは新作のネタにして書こうと思い立ち、取材がてらガーンジー島を訪れるが…な話。
読書が心の糧となり、人と人の心をつなぐ。…という入口から、色んな方向へ話が転がるのが面白い映画だった。戦争を題材にしてはいるものの、観ててしんどくなるような描写はあまり無く、複雑な人間関係を紐解いていく「日常の謎」系のミステリに惹きつけられるのがいい。
ややイケメンを出しすぎか。ジュリエットのマネージャー的な彼は必要だったのかな…?でも、『ダウントン・アビー』の面々がやたらと出演してるので昔風な描写はさすが。
遺品として残されていた父とジュリエットの関係性やら放り投げっぱなしなところがあったのは気になった。
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