群青

ワンダーウーマン 1984の群青のレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.8
2020年劇場観賞10作目。
字幕で。
2回鑑賞しましたよ。


コロナで延期になってしまった今作。
本来ならばワンダーウーマンとハーレイ・クインとブラックウィドウが主演の映画が一堂に会するお祝いイヤーになっていたかもしれないが、残念ながらブラックウィドウのみ2021年の公開でした。

その中でワンダーウーマン1984はなんという偶然か、コロナ禍という状況においてだからこそのテーマを語った作品だと思う。


それはシンプルに愛だ。


ワンダーウーマンであるダイアナは前作の1917年の戦いで大切な人を失った。
それから1984年までひっそりと生活を続けながら、時にはワンダーウーマンとして悪党を懲らしめていた。

しかし時が経っても、環境が変わっても、彼女は歳と容姿と共に彼への想いは変われずにいた。

この彼女がなんとも切ない。
胸にぽっかり空いた穴、埋めようのない穴。

そこに現れる敵がマックス。
もう完全に某元大統領まんまなんだけど笑
どんな敵かというと人々の分断を望んでいる。ますます某元大統領笑


ダイアナはその敵になんと問いかけるか。

観る人が見ると陳腐に思えるかもしれないけど個人的にはとても切実でフィクションだからこその理想だと思い感動しました。

思いやる心があれば、
相手を許せる心があれば、
人を愛せ。
悪いことをした人がバチが当たって胸が空くのではなく、その人を愛して許せ。

大事な人との訣別を経て訴えかけるダイアナにホロリと来ました。


前回に比べたらスナイダー感のないアクションだったり、その鎧取りに行くんかい!などの展開が気になったりしたが、メッセージが良かったのでよしとする。

何よりガル・ガドットのダイアナ感はすごい。完全にダイアナ。抜擢したザック・スナイダーは偉い。というよりDCはキャスティングがとても素晴らしいと思う。
その中でもガル・ガドットは特筆していると思う。
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