オルキリア元ちきーた

泳ぎすぎた夜のオルキリア元ちきーたのレビュー・感想・評価

泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)
3.6
青森の某所でハイテンションで走り回っていた少年が監督の目にとまり、家族ごとキャストに大抜擢した本作。

きっとお父さんの職業も、家の中の様子も、飼ってる黒柴もホンモノなんだろうな。


未明に中途覚醒しちゃって眠れずに描く絵って、なんだか妙に夢中になってしまうよね。
そして力作が完成すれば、誰かに見せたくなるのも分かるよ。

学校に行く事より、そっちの方が彼にとっては大事なミッションになってしまう。

いつもお父さんと生活パターンがズレてしまう家庭の、一緒に住んでるのになかなか会えない切なさ。

仕事だから仕方ない、と割り切れるのはオトナであって、子供はそこまでオトナじゃない。
雪の街を、歩いたり、電車に乗ったり、迷ったり、ミカン食べたり、寄り道したり…
きっと以前にお父さんの仕事場に行った事があったから、行けると思ったんだろうな。
でも結構遠かった。疲れたし、寝不足だし。
ドアロック忘れてた車があって良かったよ。クタクタの君を見守るしか出来ないおばちゃん(私)は、君のマイペースさにすっかりハラハラしながら引き込まれてしまった。

おつかれさん。おやすみなさい。