これも観ている方が多く、高評価だったので1人で鑑賞。
貧しい中11歳の娘を育てる為、お金にガツガツしてしまうマンソプ(ソン•ガンホ)。
最初はあんまりいい印象じゃなかった。
それが、ドイツ人記者のピーターを乗せて光州に着いてから変わった。
TVで放映されていない、新聞も報じていない現実を、マンソプの目を通して私達も目の当たりにすることになる。
ひど過ぎる。。。
こんなに残酷な事件だったのか。
無知な自分が恥ずかしかった。
ただ、ただ、涙が溢れた。
何の罪もない一般市民を殺戮していく軍隊🪖
それに反発する若き大学生達。
想像を超えた惨状に言葉を失い、葛藤するマンソプ。
あまりの悲劇にカメラを置いてしまうピーター。
光州の人たちに親近感を覚えていた矢先の出来事に涙が止まらない。
光州のタクシー運転手の皆さんの誇り高き姿が、とても印象に残った。
ケチでずるいおじさんから惨状を見て涙し、使命感を持つまでの心の移り変わりを表現した、ソン•ガンホの演技が素晴らしい。
真実を伝えることは、本当に正しいことなのか❓
今まで、危険な中東などへ命をかけて「真実を伝えたい」と取材に行く、ジャーナリストや記者の気持ちがわからなかった。
この映画を観て、なんとなくわかったような気がする。
いま自分が助けても、助けられる数は限られてしまう。
でも真実を世界に伝えることで、大きく変えるきっかけになるんだ。
エンドロールを観て、そう感じた。
たくさんの方に観て頂きたい良作です。
