もじゃ

レザーフェイス―悪魔のいけにえのもじゃのレビュー・感想・評価

3.5
「それでいいのよジェド。自慢の息子よ」

「悪魔のいけにえ」から10年ほど前。食人一家ソーヤー家
のジェドは精神病院で育つ。彼はどうやってレザーフェイスになる?

これが本当のビギニング。モンスターは産まれるのではなく作られるのだ。
とりあえずオープニングから母親が恐い。精神病院からのシーンでは照明点滅シーン含めて、手ブレや細かいカットなので酔う。そしてモンスターホラーと思ってみていたらサイコ達+1の逃亡劇だったでござる。人間の仕業による残酷描写多め。そして叙述トリック的な、思い込みを利用した仕掛けには驚いた。

恐い母親はさすがホラークイーンのリリ・テイラー。看護師リジー役のヴァネッサ・グラッセは超美人だ。リリー・ジェームズに似てる気がする。バド役はよく勇気を持ってこの風貌の役者のキャスティングをしたなと。とても効果的だった。

90分弱で素直な3幕構成。序盤中盤終盤とガラリと様相が変わる構成はよく考えられている。しかし先述の仕掛けのため、シリーズファンが期待するシーンは終盤まで訪れないので、裏切られる内容な気はする。

意外性を錬ることに捕らわれたかな、っていう作品。
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