へたれ

花筐/HANAGATAMIのへたれのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
4.0
長いしエンターテイメントでもないけど、終わった時に強烈に印象に残るの1本

良かったとこ1 いい意味でデジタル合成の嘘くささ
細かいカットバックを挟んでいくスピード感は昔ながらで、それに加えてここ2作ぐらいで使っているデジタル合成もやりたい放題。不自然な合成を気にせず、むしろ意図的に不自然にして、昭和のアナクロっぽさにも繋がってる。

良かったとこ2 舞台劇のような演出
小説からそのまま切り出したような会話劇。常にかぶり気味にセリフを言い合うテンポ感。特に後半はカットバックの数もスピードも増してきて、集団朗読劇のような様相。

良かったとこ3 山崎紘菜と門脇麦
俳優陣みんな良かったけど、特にこの二人の年齢以上の瑞々しさが良かった。山崎紘菜はTOHOシネマズの前説ぐらいの印象しか無かったけど、初めて良い役じゃないだろうか。

ダメだったとこ 序盤のテンポ
後半に行くに従ってどんどんと異世界にドライブしていくのに比べて、序の段はセリフのまどろっこしさも含めてちょっと停滞気味に感じた。
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