まりぃくりすてぃ

馬を放つのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

馬を放つ(2017年製作の映画)
3.5
喋りまくらないシナリオな上に、夫寡黙・妻聾唖・子は言語発達遅滞、という静けさ。それに風景美。馬美。馬伝説。───結果として“中央アジアな”詩情が見事に持続したね。
顔ぶれ(顔立ち)的にもモンゴロイドとコーカソイドが斑(まだら)を成してて。
そのドセンターで魅力ばかり放つべきだったショボショボのケンタウロスさんよりも、妻や親戚の男や泥棒の心情の方がだいたい正しかったみたい。
文明批判するんなら、アシジの聖フランシス級(完全無所有の実践)まで行く覚悟を持たないと、子供っぽく映る。でも、まちがってはいない。最後がああだからヨシとしよ。