柳生十兵衛 世直し旅の作品情報・感想・評価

「柳生十兵衛 世直し旅」に投稿された感想・評価

松方弘樹が亡くなった今観てみると、色々と深いものを感じる。

まず目を引くのが、その配役だろう。
『柳生一族の陰謀』(1978)において、徳川家光(松方弘樹)、徳川忠長(西郷輝彦)として、兄弟間で血みどろの争いを繰り広げた両俳優が、
今回は、柳生十兵衛(松方弘樹)、徳川家光(西郷輝彦)と役どころを違えて、新陰流の友として固い絆で結ばれた主従関係を演じる。

この二人が語らうシーンが印象的で、市中お忍びで
「サンマは目黒に限るぞ!ハハハ」
とか、二人の厚い友情にほっこりさせられる。♪

当時の松方は70歳を過ぎた所だけど、翌年には6時間格闘の末に360kgのマグロを釣り上げるなど、まだまだ元気いっぱいに思えた。☆
ちなみに、劇中の十兵衛は45歳の設定で、剣を右肩に担ぐのが基本の構え。
松方全盛期の冴えは無いものの、個人的に殺陣はシチュエーション重視だと思っているので、見応えは充分だった。

シチュエーションと言えば、やはり何と言っても、十兵衛と刃を交える2人の強敵。

徳川天下泰平の世を憎み、乱世を画策するサイコ野郎、六代目・風魔小太郎。
演ずるは、我らの本田博太郎!♪
仮面を取って白塗りの髭面を晒した時は、もうニヤニヤが止まらんかった。(笑)
松方との一騎討ちは、もうワクワク以外に無し!亡霊のようにスゥーッと現れ、怪しげな幻術を操り、十兵衛を追い詰めるのだ…!

そしてもう一人のサイコ野郎、竹内力だ。
首をぐりんぐりんさせて「うるぇ゛ぁぁぁ…!」と低い唸り声を上げ、白目を剥いて舌なめずりしながら、
「邪悪で結構ォ!ヨコシマ上等ォ!!ヘァッハッハッ…!♪」
…その、あからさまに過剰な演技での悪モノぶりが、もう最高なのだ。☆(笑)

あと、杉本彩の忍びもカッコ良かったし、
「豊臣の怨霊じゃあああっ!」とトチ狂う亀石征一郎も良かった。
丹古母鬼馬二の雄々しき散り様にも注目だ。
田中美奈子は、女装した遠藤憲一に見えたけど(笑)。あ、ゴメンなさい。

松方が歌う主題歌も良い。やっぱ上手いよね。♪