『アナと雪の女王』のスピンオフ作品。シリーズとしては『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』に続く3作目。
22分の短編作品であり、『リメンバー・ミー』と同時上映された。
日本公開当時に不満の声が多くて敬遠していたのだが、自分は結構この作品好き。期待値を上げずに観たのが原因かもしれない。あくまで短編という認識で見れば、全然悪くない出来ではないか。
『アナと雪の女王』の世界観を楽しめて、しかもクリスマスという特別な出来事のエピソード。雪がテーマの本作にぴったり。わくわくして幸せなクリスマスの雰囲気を楽しめる。
一見するとオラフがドタバタしてるだけの薄いストーリーに見えるが、短い時間の中でアナとエルサの姉妹愛が描かれており、二人にクリスマスの思い出がないことからオラフが一肌脱ぐという部分も感動的。新曲も結構入っていて、それぞれのキャラクター性と心情に合わせたとても良い曲ばかりだ。
元々本作はテレビスペシャルとして製作されたそうで。出来が良かったために劇場上映に変更になった経緯がある。『アナと雪の女王』の新作が劇場公開！と期待値上げての鑑賞であれば、確かに本作はがっかりする出来なのかもしれない。だってただのオマケストーリーのようなものなのだから。それでも自分は本作の出来に満足。映画好きというよりは、ディズニー好きとして本作は楽しめる。作品の設定を使い、あくまでその日常にフォーカスを当てた作品性が好きだな。
ディズニーはこうして作品をどんどん深めていくスタンスが素晴らしいと思う。マーベルがディズニー傘下に入った時はあまり良い印象ではなかったのだけど、こうして見れば作品性が一致しているわけか。『スターウォーズ』もそうだよね。なるほどなるほど。世界最大という立場に胡坐をかかず、これからもより良い作品をどんどん生み出してほしい。ディズニー愛してるよ！
