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バイオリン弾きのskm818のネタバレレビュー・内容・結末

バイオリン弾き(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

いとこの家に居候して家族に仕送りするために路上のバイオリン弾きで生計を立ててる男の子の話。それ以上でも以下でもない。前半むちゃくちゃ眠く、結局あの女の子とどんな話をしたのか、1日貸切のおっさんとどんな話をして何があったのか全然わからない。多分どうでもいい。
バイオリンをなくしたのはいとこに頼まれて大量に買い物した時だよな。ああいう荷物が多い時って、だいじなもの体から離したら絶対ダメなんだよなあ。おいらも彼がバイオリンを忘れているのに気付きませんでしたね。なくしたのは自業自得なんだが、あの太鼓叩きの少年もなー。妹がとか父親がとか、事実かもしれないが嘘に決まってるとしか思えない。ああいう話に耳を傾けては絶対にいけないのだろう。結局助けてくれたのは多分彼よりマイノリティということになる身体障害者の友人ハッサンだというのが味わい深い。
バイオリンというと扱いが難しい高級楽器のようだが、この話に出てくるバイオリンは古道具屋の店先に転がっていたりして、とりあえず弦を張れて音が出せればいいんだよって感じ。楽器は粗末でも腕は確か。だからバイオリンさえあればそれなりに収入の目処もたつのな。
あのピアノ女子はブルジョワジーで、チャンスを逃すなってなことを彼に言っていたが、そんなことより生活でしょ。
結局彼はチャンスを逃し、元の生活を続ける。所詮西洋音楽のお稽古などとは無縁の身分だ。
それはともかくいとこのバイクは結局どうなったのだろう。溜まってる罰金でバイク2台買えるとか、これまたいとこの自業自得だが、無灯火ノーヘル無免許でもバイク没収だけで済んじゃうイランの法律に驚く。
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