モモモ

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのモモモのレビュー・感想・評価

4.3
不正行為を爽やかに描く「スタイリッシュ・カンニング・青春映画」の傑作。
クローズアップを多用するレイアウト重視の絵作りをカット割り割りな爽快感のある編集がたまらない。
主人公の秀才少女リンを筆頭に、頭の弱い美人な親友に、真面目な陰キャガリ勉に、キャラ立ちした登場人物の数々が最高。主人公とある人物が最終的に鏡写しのIF関係になる人物構成が良い。
美女とイケメンは寄り寄りで撮っても絵が持ちまくるから羨ましい。
時系列の入れ替えで観客のミスリードを誘う物語構成、カンニングを緊張感と滑稽さを両立させて描く演出力、程よい配分で学生の淡い恋愛や友情を描くバランス感覚、そして犯した罪の代償や本質に向き合って収束していく脚本に、自分の感性に刺さりまくる映画だった。
ゲボを盛大に吐く映画に外れ無し。
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