吉田ジャスティスカツヲ

バッド・ジーニアス 危険な天才たちの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

4.2
観ている間は素晴らしい高揚感でしたが、観終えたいま、この心に残る苦味はナニ⁉︎😨

高校生による【カンニング:スパイムービー】が題材とのことでコメディ方向に流れるのかと思いきや、実はめっちゃ辛口で痛切な風刺劇でした。


誰もがやりそうな作戦名:消しゴムから始まり、
作戦名:ピアノコード、
延いては作戦名:時をかける少女まで、次々飛び出すカンニングテクニック集w

タイの37歳の監督が目指したのは70年代っぽいスパイ・アクション。
そのため、華麗かつ大胆に、そのテクを魅せたかと思えば(真っ当な見解を持つ大人たちが)容赦なく主人公たちを追い詰めていきますよ‼︎

そんなジェットコースター演出に、淡い初恋アリ、スクールカースト逆転劇アリな青春映画としての醍醐味が合体‼️
「学歴はカネで買えるのか?」という大枠は、幼児期から競争が始まり経済力で階層が固定しつつあると言われる日本でもリアルな問題だと思います。

さも当然のようにメインビジュアルに写っている【パリピカップルどもには普通に腹が立ちますが】堅物の優等生が社会という苛烈なルールが敷かれるステージに踏み出す、通過儀礼とも取れましたね…



さてと…
前述した心の苦味について…


これだけ現実味があるテーマだったからこそ、リンの学生生命を賭けて闘い得るモノはお金🤑

敵は自分の不遇さや社会のシステムであって【特定の悪役をギャフンと言わせるためでない】ことが、私にとっての爽快感を濁らせる部分だったのだと思います😓

一番頑張った彼らも、それなりにイタイしっぺ返しも喰らってしまうお話ですしねw







それと、これはどうでも良いことですが…
学力も資産も無い吉田はどうしたらいいの⁉️
それでカラダを鍛えることしか出来なかったんじゃねーか💢

だからリン…
バンク…
パリピ供の始末は私に任せてくれ…