なっすん

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのなっすんのレビュー・感想・評価

3.8
―大学に選ばれるな。我々が大学を選ぶ―


【あらすじ】
特待生として転入したリンが、友人のグレースをカンニングによってテストの手助けすることをきっかけに、クラスメートとのカンニングビジネスが始動する。しかし、このビジネスの最終目標は学校の試験ではなく、世界共通同日で開催される「STIC」という国際的試験だった。この試験を突破すべく、リンはもう一人の特待生、超真面目なバンクを仲間に引き込む必要があった――


◆◆◆◆


試験という誰もが経験したことのある親しみやすい環境で起こるスリリングな状況に、みている側も緊迫しっぱなし。天才リンが、複数の生徒にどのように解答を提供するのか、そして試験中に突発的に起きるハプニングも含め、まるでスパイ映画を見ているような気分になる映画。

また、ただの学園映画ではなく、「不正」というテーマに焦点を絞った社会派な作品でもあり、
リンは結局自分の能力と才能で問題を解いたにも関わらず罰せられることや、ワイロというあからさまな不正を不正と認めない大人に対する反発心を露にしたり、頑なに不正を認めなかったバンクがリン達に協力する「お金」への執着から表現された貧富の差など、
色々なメッセージが込められた内容だった。

一番大事なのは役者さんの名前、「チュティモン・ジョンジャルーンスックジン」「チャーノン・サンティナトーンクン」「ティーラドン・スパパンピンヨー」覚えられない。円周率より覚えられない。多分マークシートの選択肢より覚えられない。
スパパンピンヨーってすごい。
なっすん

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