1991年のマドリード。不可解な通報を受けた警察が向かった先には、凄惨な事故現場が待っていた。その３日前、ベロニカは３人の妹弟たちを世話しながら学校に通っていたが、日食の日、友達と降霊術を試してしまうと、どうやら本物の霊を呼び出してしまったようで…な話。
スペイン警察が初めて超常現象と遭遇した事件の映画化らしいけれど、なかなかしっかりと再現されている感じが素晴らしい。特に超常現象の不気味さとベロニカちゃんの可愛さと恐怖顔は特筆もの。
酒場で家計を支えるために働くママに言われて妹弟達の世話をしながら、オカルト雑誌を買い漁って読みまくっているJKという、90年代の日本にもいたような感じの人物設定に共感できるし、ウィジャーボードで呼び出した霊が帰らない、というのも日本的な感じ。
悪魔が全裸でやってきたり牛乳に弱かったりとブッ飛んだ現象も起こるけど、異国のホラーを見慣れているとそれもまた伝承としてあるんだなと納得出来る。
実話系ホラーということでラストに実際の現場写真が何点か出てくるけど、映画の中での再現度が高く、こんなことがあったかも…？と思わせられる感じも良かった。
JK目当てで観たけれど、意外と掘り出し物のホラーだと思う。
