九月

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの九月のレビュー・感想・評価

4.6
最新作の公開直前にようやく。面白かった!
そして私は未だに、トニーとナターシャを失った悲しみを引きずっていることに気付いた。

エンドゲームのあと、指パッチンが起こったあとの世界。
明るいキャラクターの奥にどこか哀愁が漂うピーター・パーカー。トニー亡き今も彼への信頼は変わらずで、高校生らしいシチュエーションや会話が散りばめられているのもこれぞ(MCUの)スパイダーマン!という感じで、またその姿が見られて嬉しかった。
人を信頼しすぎる節のあるスパイダーマン。その優しさが今回は仇となり、またしても彼の周りで波乱が巻き起こる…

ヴィランは誰、ということはなんとなくは知っていたのに、途中まで展開が読めなかった。また最後の最後まで、裏の裏の裏を突く…みたいなテーマが貫かれていたのも良かった。フューリーの立ち振る舞いに、なんとなく『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を思い出した。
ミステリオがサングラスをかけた姿が一瞬、トニーに見えたりもした。

スパイダーマンの様な分かりやすいヒーローって、そのキャラクターを好きになれるかどうかで作品の印象もまるで変わってしまうけれど、ピーターもヒロインのMJも、とても好き。ふたりともなんて爽やかなのか。

やっぱり分かりやすく楽しめるスパイダーマン、『ノー・ウェイ・ホーム』の公開がますます楽しみになった。
マルチバースの存在を匂わせていたのに少し驚き。本作ではそれもフェイクだったものの、これからに繋がる伏線のようだった。
九月

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