娯楽の極み

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの娯楽の極みのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

キャプテンアメリカの引退、ナターシャ、アイアンマンの死後の世の中は次なるヒーローを求めていました。

ソーはやたら太ったし、キャロルは何処にいるやらわからない、ハルクもずいぶん落ち着いてしまったし、ホークアイは闇営業がバレて謹慎しているので、世間は新しい「寄り掛かり先」を探していたわけですね。

そこで前大戦以前から活躍していたこともあり、新たなるアイアンマンとして担がれるのは当然ながらスパイディ。

かつてのピーターはスタークの外面である理想的なヒーローへの憧れだけを口にしていましたが、スタークが居なくなった今、世間から過大な期待を寄せられることに押しつぶされそうになり、自分の夏休みを利用して現実逃避を試みるものの…が冒頭です。まあ16歳の少年なので世界を背負うというプレッシャーをかけられたら、そりゃあ自分の楽しみに逃げたくなりますよね。

ベックの登場は正直ポッと出が過ぎたので怪しさ満開ではあったんですが、重圧に悩むピーター少年がスタークに変わる兄貴分としてベックを選ぶのは自然な流れでした。

偽物のフューリーが父親のような雰囲気で、それもスタークが担ってたんだよなあと考えると、やはりまだスターク不在の世界は危うさが尽きません。

スタークから託されたサングラスをピーターが渡すシーンはスタークがフラッシュバックして、パッと見いいシーンに見えますがそれもベックの算段ありきのヒゲだったのか…と思うと。

MCUや過去スパイディを追ってる人間からするとニヤリとするようなシーンがたくさんあり満足感が高いです。ムジョルニア+キャプテンシールドみたいな格好あり、ハッピーの盾投げあり、編集長あり。ミッキーみたいなぬいぐるみを蜂の巣にするシーンあったけど大丈夫なんですかね。

MJとの関係性は、納まるところに納まった感じで良いですね。次作はインターンとか、カメラマンデビューとか、編集長との絡みがありそうな期待をしています。そうするとヴェノムとも絡めますしね。