群青

ジョン・ウィック:パラベラムの群青のレビュー・感想・評価

3.5
スケールはどんどんデカくなるしジョン・ウィックの殺しもどんどんヤバくなる、殺しのバーゲンセール第三作。


前作で遂に闇の世界のルールを破ってしまったジョン・ウィック。
前作のラストから始まる。

この世には殺し屋しかいねえのか、という世界観になっておりところ構わず襲いかかってくる。
まず最初の図書館バトルが良い。007のジョーズのような巨体で顔はアダム・ドライバー的な人笑 ここでの本の使い方が良い。痛みを想像するとあぁぁあと声が出る。銃はね、日本だからね、想像しづらいけど本はダメだ笑

その次はアジア系とのナイフの戦い。ここも投擲スキルがすごいジョン・ウィックは銃でもオーバーキルするのにナイフでもオーバーキルする。ナイフというかもう剣だね笑
とにかく投げる。切り結びもあるけどここでは投げ!銃よりオーバーキルさが伝わってくる。


しかし闇の世界からも外れてしまったため、どんなに傷を負おうがコインを使えない。コインを使えないということはその世界の医療も受けられない。普通の一般の方の医者にかかればいいのでは?とも思うがキャッシュやカードは持ち合わせていない模様。持っておけよ!笑 いや使えないか笑

最強もいよいよか?とギリギリの状態が続くがジョン・ウィックなのでやっぱりハラハラ半分、もう半分は安心してみられる。安心してみられる殺し合いって良いね!笑

そんなギリギリのジョン・ウイックが頼るのは、結局は前作で自分は断った血の誓約だったり、闇の世界での自分のかつての評判だったり。
コインも血の誓約も闇の世界のルールなのでこの状況の彼には通常適用されない。しかし相手も人間なので泣く泣く了承したり
彼の人気ゆえOKしてくれたり。意外とそこら辺は甘かったりする笑


ストーリーは組織の元締の1人になんとか会って処遇をどうにかできないかというもの。それなら前作でルールを破らなければ?と思ってしまう。
しかも元締めから宣告されるケジメの方法を即決でOKする割にはそのあとの心変わりも早い。ジョン・ウィックはあまり考えない人なのか?笑
しかもその心変わりもコンチネンタルのオーナーの関係がキーになっているが、それなら最初からコンチネンタルと共闘していく流れの方がいい気がする。これでは彼のケジメの意味もない。

しかしこのコンチネンタルのオーナーも曲者であり、ラストには驚くべき展開が待っている。
ラストの集団格闘シーンはこれまでにない設定を持ち込んでいる。闇の世界もしっかり学んでおり通常の銃ではやられない防具を装着している。
前作でも鎖かたびらみたいに銃は通さないけど衝撃は来ます、みたいなのがあったけどそれの改良版。撃っても撃っても死なない。
流石のジョン・ウィックも辟易するが向こうがその気ならこっちもということで戦法を変える。何でもできるな笑

ラスボスのにんじゃりばんばん…じゃなくてスシ職人との戦いはまあ、メインディッシュって感じ。このシリーズはジョン・ウィックがいかに人をたくさんカッコよく殺すかが肝なので正直なところ、敵の魅力は二の次のような笑
前作のルビー・ローズとコモンは良かったけどね!スシ職人はそれと比べたらそんなに…というところ。にんじゃりばんばんの方が印象が残る笑


血で血を争う…のはシリーズ最初からだがいよいよ次回作からは闇の世界とジョン・ウィックの全面的な戦争か⁉︎
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