シネマスナイパーF

悪魔のシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

悪魔(2018年製作の映画)
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富美子の足を観に行った時、こっちの方が面白そうやんけ!と思ったのですが、やっぱり断然よかった、というか予想の遥か上をいってきました
この短尺でこんなノワール見せられて興奮しないわけないでしょう
いやほんと面白いもの観たといった感じでいつも以上に勢いで★5


アル中気味オーバードーズ喫煙大学生が下宿先で大変な目に遭うという楽しそうな話を楽しい描写たっぷりに語ってくれます

この作品は掴みが素晴らしかった
着替える制服の女子高生を覗いていたら、こっちを向いてきた…その演出そのものが所謂映画的な「こっちを見られる」という快感に繋がっているのに、振り向いた大野いとさんの美しさがもう尋常ではなく、誇張抜きに本気でドキッとしてハアハアしてしまいました


大野いとさん演じる照子の悪魔っぷり
鈴木の言っていることも間違っていないのではと最後には思ってしまうほどの悪女照子を、妖艶としか言いようがないぐらいに演じた大野いとさんは凄い
あんな女子高生いたら暴走しない方がおかしい

その照子に対して、遠藤新菜さん演じるキャラクターの天使っぷり
確かにあまり描かれず薄味な女の子ではありましたが、弟に似ていたと言いほっとけない男を受け入れる姿、その後罵倒されたにも関わらず付いて回るその健気さ
やばい、惚れたぜ

このヒロイン二人が魅力的というだけで観る価値はある


原作はまだ読んでいませんが、トラウマ必至のエビ描写、鈴木の部屋の果たし状ビジュアル的狂気等おそらく映像化したことでより一層魅力が増している部分は勿論あるでしょうし、何よりも照子の美しすぎる悪さに説得力が非常にあると思います

主人公を演じた吉村界人さんも見事、他の作品も観てみようと思います

思わぬ作品に出会えて良かった
最高ですよ、最高ですよ
正直僕は、ハシゴしたシェイプ・オブ・ウォーターが霞むぐらい楽しみましたよ
これも★100かな、なんて
でもそんぐらい好き

ひとつだけ
途中、大野いとさんが喋る場面で、聞こえてくるセリフと口の動きが明らかにズレズレな場所がありましたがなんだったんでしょうかアレは