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ナポリ、輝きの陰でのTenKasSのレビュー・感想・評価

ナポリ、輝きの陰で(2017年製作の映画)
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クソ親の監視網を掻い潜りいなくなった娘が、戻ってきて普遍的な良さを核に持つテーマをばら撒きながら、「ごめんね良かったねこれからはちゃんとするね!お終い!」とならなくてよかった。
クソ親の社会に対する怒りが娘に最大限のプレッシャーとして流し込まれ、双方にダメージを生む恐ろしい話。

実際の親子の非職業俳優の起用や、超クロースアップの多用といった独自性はあれど映画自体は大して面白いものではない。
というのもフィクションとドキュメンタリーの間を模索するスタンスというよりは、変わった撮影法でただのフィクションを撮ったというスタンス過ぎないからだろう。
そのため監督の言うようなリアリティがフィクションへの流入してくるような感じはしなかった。
画の貧しさは言うまでもない。つまらないなぁ…
時間潰しにしかならなかった。
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