ナポリ、輝きの陰での作品情報・感想・評価

「ナポリ、輝きの陰で」に投稿された感想・評価

すけ

すけの感想・評価

2.5
あんまり覚えてないんですが、独特な作品でした。物語を演出するというよりはリアリズムを強く意識して作られた映画だそうで、撮影も編集も画面から映像を作るのではなく登場人物をなんとなく追っている用な形が多いです。それは良いんですが、カメラ近すぎ!!ミドルショット?ークローズアップが圧倒的に多くすごく観にくい。終始一番後ろの席に座りに行きたくなる衝動を抱えながらの鑑賞でした。他の方も仰られてますが酔いました。ジェイソンボーンで酔う私にはきつかった。しかも素人の方々を使ってまで徹底してリアリズムを意識したわりにBGM入ります。そこはええんかい。

ただ演技の経験がない親子の演技が凄いし歌上手です。
ナポリの輝きの陰で低所得にあえぐ親子が娘の才能を利用して貧困から抜け出そうとする。娘が歌上手すぎて歌手かと思ったら、あの親子、実の父娘でしかも実際に露店やってた素人らしい。お父さんのあまりの言動にイラっとしたが、もう抜け出すのに必死なんだな。現実つきつけた
ちょっと驚いたのは、この作品に主演している父親と娘さんは実際の親子で、しかも演技はほとんど初めての素人だということだ。作品の原題は「Il Cratere」、英語表記だと「Crater」で、天体衝突でできる隕石孔の意味だが、この作品ではもちろんその意味で使われているわけではない。ナポリ近郊の低所得者が住む地域を指す名称として、この作品では使用されている。その「クレーター」に実際に暮らす父と娘を主人公として作品はつくられている。といってもいわゆるドキュメンタリーではない。彼らの日々の生活を参考にして脚本づくりをしたフィクションなのだ。ちょっと複雑な成り立ちになる。

監督はドキュメンタリーの出身なのだが、フィクションとノンフィクションのあわいでうまくバランスをとりながら、リアリズムに裏打ちされた物語をつくりあげていく。脚本には父役を演じた人も参加して、実歳のクレーターの生活に裏打ちされた物語をつくりあげている。役者が演技の覚束ない素人も同然ということがあるのかもしれないが、人物を捉える映像はかなりアップが多い、というかほとんどが顔のショットだ。それが妙に画面に息苦しさを醸し出していて、この物語の基調としては、好き嫌いは別にして、まことに当を得ているとは思う。

物語は、現実でも露天商を営む父親が、歌に才能がある娘をなんとか歌手として売り出そうとするもので、この父と娘はそのことでかなりの確執を抱え、いつも口論ばかりしている。実際の生活ではふたりは仲が良いそうだが、この父と娘のひっきりなしの確執がドラマの主筋だ。いつも怒っているばかりの父親はついには家庭内に監視カメラを置いて、家族の行動を監視しようとする。とにかく意図的にではあろうが、全編にノイズが充満しており、観る者にストレスがかかる作品であることは確かだ。

邦題の「ナポリ、輝きの陰で」に惹かれて観たのだが、内容は正直言って、そんな叙情的なものではない。娘を歌手として売り出すことで、下町の苦しい生活から抜け出そうとする父親の妄執と、それに反発を覚え父親との口論が絶えない娘の脱出願望を描いている。いやが応でもクレーターでの現実が押し寄せてくるので、内容はシリアスなものにならざるを得ない。この物語が苦しいか、否苦しくても直視しなければならないかは人によって分かれるところだと思うが、自分は直視するほうに1票ほ投じる。そしてフィクションのなかにノンフィクションを取り入れるこの監督の手法にも。主演の父親役の人間が、自分の知り合いの焼肉屋の主人に似ていたことも多少の親近感を増した。第30会東京国際映画祭コンペティション部門で、審査委員特別賞を受賞した作品。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.2
治安の悪さで揺れるナポリ。ぬいぐるみの露天商で家族を養う男は、娘の歌の才能に希望を見出し、歌手として売り出そうと試みるヒューマンドラマ作。全体的にアップが多く、全体像は掴みにくいが、斬新さはある。ドキュメンタリーのような雰囲気で、全体的な物語の地味さがあるので、アップの多様さが悪くもあるのは残念。主体は歌の上手い娘だが、フューチャーしてるのは父親なのが良くも悪くも印象的ではある。実際の娘と父親の出演なのも味わい深い。結末は進むべき道を辿り、予定調和で斬新さはないが、相応しい終え方で納得できる。
mosfilm

mosfilmの感想・評価

1.5
皆さん触れられていますが
作品の大半がエキストリームアップでぼやけまくり、手持ちカメラでブルブル。幸いスクリーン9で見たからよかったけどEXの前の方で見てたら絶対酔うわ。
新人監督にありがちな、極端な撮影方法にこだわり作家性を出したつもりになる。観客不在の自己満足の典型みたいな作品。
そもそも、ダメ父ちゃんが一発当てようと家族を巻き込み崩壊していくって、何年か前の東京国際映画祭で上映された「リアリティー」マッティオ・ガローネ監督 と同じテーマ。 因みに「リアリティー」は2002年のカンヌグランプリ受賞してます。 イタリアのDQN父ちゃんは皆さんこういう方向に走るんでしょうか?
商売が露天商なもんで、黄色いクマさんとかモノアイとか某巨大企業のバッタモンぬいぐるみが随所に映りますが米国上映大丈夫なのか?
実際の父娘とのことらしいけど、娘さんがもう少し美少女だったら・・・
イロイロと残念な作品でした。
アメブロを更新しました。 『【TIFF2017】「ナポリ、輝きの陰で」(コンペティション部門)ステージパパは酷いです。』 https://twitter.com/yukigame/status/925778150054772736
Tyga

Tygaの感想・評価

1.7
TIFF

焦点深度が極浅すぎて何を観てればいいかわからない。

周りを見えていない主人公2人の気持ちを表現したかった、と言われていたが、それにしては、語り方が2人から離れすぎていると感じた。

色を意図的に組み込んでいたり、工夫は見えたけど、やっぱり画が貧しすぎる映画はちょっときついかな……。

策士、策におぼれるって感じの映画だった。
まさわ

まさわの感想・評価

1.0
『サウルの息子』のような一人称的目線で語るわけでもないのに、このピントの甘さと接写は本当に必要だったのかどうか。父親の強権や息苦しさを感じるには十分だったが、やり過ぎだと思った。ピーピー音がうるさくて気が散った。映像的にも音楽的にも、映画を見る歓びを全く感じなかった。
a

aの感想・評価

2.5
個人的に合いませんでした。娘を歌手にしようと度を越して必死になる父親に涙する娘を見て心苦しかった。意図的らしいがクローズアップしすぎて周りの風景がぼやけまくりだし、美少年や美少女なら許せるもののおじさんのドアップはきつい…(ごめんなさい)。最後まで続くピーピーの音も気に障った。
個人的に合わなくて渋かった。

カメラマンが嫌がらせで単焦点レンズしか持ってこなかったかの様な度が過ぎた周りのぼかしっぷり。そんでもって人の接写の連続で観ていて目線が散らせない。しかもその人すらピントぼけしたりする。
キーとなる場面でなら生きるかもしれないし『サウルの息子』みたいに明確な意図があるなら別だけど、そこまでのものや長編として耐えられるだけのものを感じなかった…

レビュー見てて思ったけどピーピー鳴ってたのは確かに癇に障った。
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