ミレーの落穂拾いを想起させるフランス🇫🇷の田園風景で女性が種を撒き収穫する描写のカットがなんとも美しい。女性の逞しく生きる姿もとても印象的だ。
第一次世界大戦中、夫や息子が戦争に駆り出され死と隣り合わせの状況下で、残された妻や母親がどんな気持ちで日々を送り農場を守っていこうとしたのか…絶えず家族の無事を願う気持ちで胸がいっぱいで、少し油断するともし死んでしまっていたらという気持ちに押しつぶされそうで胸が張り裂けそうだったことは言うまでもないだろう。
戦争は優しさの塊のような人をも変えてしまうものだと改めて思ったのと、いつの時代も愛する人を巡る男女の愛憎心は存在するんだなと。
ナタリーバイ演じる女性が家族と農場を守るために取った行動は今思えば決して褒められたものじゃないかもしれないけれど、当時の社会情勢からしたら致し方ない措置だったのかもしれないなと腑に落ちると同時になんだかやりせなくもどかしい気持ちに駆られた。いつの時代も生きていくのは一筋縄ではいかないなと痛切に感じた。
