田園の守り人たちの作品情報・感想・評価・動画配信

「田園の守り人たち」に投稿された感想・評価

azkyon

azkyonの感想・評価

3.6
気を抜いて見ていた静かな前半。
後半から話は動き始め、見入ってしまった。

ふたりの息子を戦争にとられ長男は戦死、残された娘と使用人たちとともに家を守る母。
公正で正直な母親も娘と家のためなら手段を選ばず。
これがとても残念だったけど、戦時中の殺伐とした世の中では仕方がないことなのかな。

二年間、尽くしたのに追い出されたフランシーヌが子供とともに強く生きていってほしいと思った。
akrutm

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4.7
第一次世界大戦下のフランス田舎街における、夫や息子を戦地に送り出した女性たちの苦悩や対立を描いた、エルネスト・ペロションの同名小説を原作とする、グザビエ・ボーボワ監督のヒューマンドラマ映画。本作を製作するにあたってグザビエ・ボーボワ監督が思い浮かべたのは、同じく戦場を描かない戦時下の映画としてジャック・ドゥミの『シェルブールの雨傘』だそうである。それだからかは知らないが、本作で音楽を担当しているのはミシェル・ルグランである。

本映画はかなりの良作である。ミレーの農民画に出てくるような映像が強調されて宣伝されたこともあり、観る前は内容的に静かな感じの映画なのかと思っていて、前半のゆっくりとした展開はそんな感じだった。人によっては、やや退屈に感じるかもしれない。しかし、後半に入ると、登場人物たちの想いが交錯しながら、物語が一気に「静」から「動」へと展開していくので、十分に楽しむことができる。

中心人物の3人の女性を演じた女優たちの演技が、本映画をこれだけの珠玉の作品にしていると言っても過言ではない。初共演を果たした実の親子であるナタリー・バイとローラ・スメットの演技はもちろん素晴らしい。個人的には、ローラ・スメットのやや荒んだ感じの、でも意思の強い女性の演技が好きである。しかしなんと言っても、本作で一番輝いているのは、本作でデビューしたイリス・ブリー(本作のキャスティング・ディレクターに偶然スカウトされたそう)である。従順さとともに、妖しさや得体のしれなさも感じさせる彼女の表情が魅力的で、それがフランシーヌの役にとてもマッチしている。ナタリー・バイとローラ・スメット親子が表の主役だとすれば、実は彼女は裏の主役と言える。というか、ラストに進むにつれて表の主役にもなっていくのである。ラストシーンの、バーで歌いながらジョルジュに対して堂々とした視線を投げるフランシーヌ(このときに歌っている曲の歌詞も意味深い)を見ていると、大物新人が出たなあと思う。

最後に、アメリカ兵に対するイメージはいつもこんななのかと思ってしまう。助けに来てくれている見方なのに…まあ、わからなくもないけど。
akubi

akubiの感想・評価

4.0
あたたかな歓びと、静かな哀しみが、優しく照らす太陽のように包み込む。

絵画の中のような美しい情景と人びとの営み。

その奥に滲む、それはあの厳しい時代を生き抜くための、女たちの闘いでもあった。

愛に溢れた無情さが、彼らの生きるための真剣な眼差しが、痛くてそして、美しい。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

2.8
グザヴィエの最新作だと言うことでレンタルして鑑賞してみた。冒頭、田園地帯。畑を耕す老婆のショットから始まるがとても魅力的な映像だ。自然光の捉え方や風光明媚な土地柄をとらえたショットがきれい。物語もそこそこ良かったが、後は何も残らない印象。だが、戦争で次から次えと息子の命が奪われ閉鎖的な田園に暮らす女たちのはかない人生を写した秀作だとは思う。ただし気分のいいような映画ではない。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

3.9
2020年3月6日
『田園の守り人たち』 2017年スイス・フランス制作
監督、グザヴィエ・ボーヴォワ。

第1次大戦(1914年7月28日~1918年11月11日)の時代。
フランス。
男達は戦争に駆り出され、農村に残るは老人や子供と女達だ。
地方のある農場の女主人オルタンスは娘ソランジュ夫婦と
息子2人とオルタンスの年取った兄と暮らしていた。
男達3人は戦争に出征し、娘と農場を守っていたが、人手が
足りずに孤児だった20歳のフランシーヌを雇う。
小麦の収穫、種蒔き…全てが重労働で手作業だが、女達は
農場を守る。


フランスの名女優ナタリー・バイと娘のローラ・スメットが
劇中でも母娘役を演じているとのこと。

2年間、女性達だけで農場を切り盛りした後の、女達の一皮
剥けたような、苦労したのが自信に繋がったのか、逞しく
なった…そう見えるような演技だった。

農場での作業風景が現実的で、懇切丁寧に描いている。
ドキュメンタリーかと見紛うほどに延々と映している。

小麦を刈り取る大型の鎌とか、刈り取った小麦を長い棒で
叩いているシーンとか初めて観た。

この映画を一言で言うのなら、これはミレーの絵です!
…かな。

エンディング前のラストのフランシーヌの笑いは一体??

農作業も裾の長いスカートで行っている。
汚れただろうな。洗濯が大変だっただろうな。
この時代の女性の重労働の実態に思い図る。
抹茶

抹茶の感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

映像は何かの絵画のように美しいけど、内容は胸くそ悪い。憶測と嫉妬だけで人を決めつける壊さ。フランシーヌこれからどうするの。ジョルジュは自分に子供がいないのを知らないままなの?こういうこと実際にあったのかもしれないけどモヤっとした。
いち麦

いち麦の感想・評価

5.0
フランス農村家族の閉鎖性。戦争で夫や息子を次々と奪われていく中、頑なに家を変化の荒波から守ろうとする母の歪さと哀れさ。農機具と農作業、農民の暮らしの細部や、デニム・ブルー系で統一された衣装等の配色も味わい。地味だが、じわじわと攻めてくる良作ドラマ。
ナタリー・バイ演じる母オルタンスの見え方が一転する分水嶺の様な場面での言動。心情の根っこはよく分かるが、思考ロジックには考えさせられる。否応なく人物の心や考えに思いを巡らさせる人間ドラマ…こういうの好み。
“🐮牧歌的”を越えて👒もはや『見る牧歌🥛』。🇫🇷第一次世界大戦下のフランス農園を舞台に👵🏻母・👩🏻‍🦰オンナを描いたドラマなので、どちらかというと🚺女子向け📽✨兵役に赴く家族を”待つ家族側の視点👀”で戦争を描いている点で、親世代以降⤴️にも刺さりそう🎯✨🟦青が印象的な映像の美しさも良き👍🏻

エンタメ要素や盛り上がりを求める方には、この作品の静けさ(日々の営みの繰り返し)は冗長に感じられると思うので🎬オヌヌメしまてん(ノ∀`)

このレビューはネタバレを含みます

フランスの田園風景や街並みが素朴で美しい。
戦争で男手不足の中、体力の要る農場の仕事を日々坦々とこなしていく逞しい女性たち。精神的にも肉体的にも苦しい毎日だと思うのに、感情を表に出すこともほとんどなくストーリーは進んでいく。感情を圧し殺している状態が、日常化しているのかも。それが怖い。

オルタンスがフランシーヌを解雇したのは、家族のためとはいえやっぱり不当。ひどい…。でもきっと戦争がなかったら、そんな事にはならなかったと思うと、心のやり場がない。

最後に家族間で、土地の所有権で揉めたとき、オルタンスはそれが「私は嬉しいの。昔に戻ったよう」と言っていたのに衝撃を受けた。そうか、戦争の後だと、そんな大事な事で揉めるのも嬉しいのかと。
身近に戦争がないこの幸せを、改めて考えた。
miyu

miyuの感想・評価

3.8
第一次世界大戦下のフランスの話。。。

農家の家が、舞台ですが…石造の農家の家や黄金色の麦畑が、ビジュアル的に非常に美しく、戦時中の喧騒としたざわついた雰囲気は、あまり感じられない映画です🎬

とりわけ
凄く無口な映画です…←説明が極端に少ない…
映画を見ていて、人間関係を察するみたいな…
想像力が必要な映画です。。。
少ないセリフから、人間関係を想像しないとダメな映画です。。。

大まかなストーリーは、戦争で男手をとられた農場を オンナ達が必死で働く姿と 人手がない為、オンナ主人が 1人の若い女性を雇い入れた事から起こる出来事…ってストーリーです!

農作業の姿を丁寧に 美しく撮られています。。。←ミレーの絵の様…って 表現されています…そんな感じを狙って撮ってる感じは致しますが、美しいです✨

ナタリー バイって 年をおめしになっても
ホント お美しいです!
髪を白髪にしているから いきなり 老けた印象がありますが 美しさは隠せない気がしました。。。

ナタリー バイのムスメ役になっていたローラ スメットは 実の娘なんですねぇ。
彼女も 時々 おフランシスの映画で見かけますが…美人✨💕

ラストの余韻が なかなか 良かったです✨

自分の家族だけを守る事を考えて、本当なら家族になり得た若い娘と孫を手に入れる事が出来なかったオンナ主人と…
自立して子育てをして、前向きに進もうとする若い女性の対比…
表情だけで表していましたね。。。


☆☆☆
自分の中で凄〜く好きな映画を見たら、フィルマのいろんな方々の感想を読みいきます!

夜中にふと読んでいたら…
ワタシのレヴューをそのまま コピペしたヒト見つけました😱

一字一句同じで、悲しくなりました💧💧💧

稚拙な文章でも、自分の言葉で書くから意味があるんだと思うんです。。。

そんな事 やめて欲しいです。。。
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