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SUMMER KIDSのtetsuのレビュー・感想・評価

SUMMER KIDS(2017年製作の映画)
3.5
神戸のメディアミックスイベント"078kobe"にて観賞!
最近では『勝手にふるえてろ』の名演も新しい渡辺大知さんの監督最新作!!

舞台は横須賀。
ある駐車場に黄色い車に乗る二人の男女がいた。
これから、どこかに向かおうとする二人だったが、ケンカ別れをしてしまい、女性はどこかへ行ってしまう...。

去年のイベントで公開された同監督作品『モーターズ』が全く合わず、酷評してしまったので、
(↑本当にファンの方、すいません!)
正直、不安はありましたが、今回は面白かった!!

前回とは違い、短編だったため、ストーリーが間延びしなかったというのもあるとは思うんですが、何より作品全体に漂う雰囲気が良い!

色鮮やかな黄色や青が美しいロケーション、
作品を彩るオシャレな音楽に、
魅力的な登場人物。

特に登場人物は魅力的で、
人柄の良さが滲み出ている憎めない主人公や、
唯一無二の可愛さをもつハーフのヒロイン、
変な日本語をしゃべる謎の男に、
クセが強い自動車修理のお兄ちゃん
一人一人が個性的でらその優しそうな雰囲気には、まだまだ続きを観ていたいと思わせる引力がありました!

ちなみに、今回も前年に引き続き、
監督のトークショー(メモは後述)があり、いい意味で気の抜けた(それこそ『勝手に...』の登場人物"ニ"のような)雰囲気の渡辺さんでしたが、
翌日のライブステージでは、うってかわったソウルフルかつ鋭い眼光のパフォーマンスで、観客の皆さんを魅了していました!
『勝手にふるえてろ』の主題歌「ベイビーユー」も歌ってくださり、個人的に大満足なイベントになりました!

というわけで、
主人公の年齢がちょうど自分と同世代ということで、親近感が沸いた本作。
予想以上に面白く、これからの渡辺監督作品にも期待したくなる一作でした!!

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ートークショーのメモー

・元々は横須賀でハードボイルドな作品をとる予定だったが、東京国際映画祭出品の依頼を受け、ゆるい(オフビートな笑いがある)短編を作ろうと思ったとか...。

・「面白い人が出てる方が面白いじゃないすか。」と語っていた監督。出演者の多くは、彼が普段の生活で見つけた人なのだとか。(主演はハンバーガー屋さんで見つけた店員の方だそう...。笑)

・音楽活動をしていた監督は、そのかたわら休日をぬって本作を製作。製作期間はわずか3か月だったらしい...。

・今作、製作の際、監督はお気に入りの作品『断絶』を参考にしたとか...。
(何か、全然雰囲気が違う作品になってるような...。笑)

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参考
日産・Be-1 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BBBe-1
(劇中、使われていたと思われる車。自宅にある車のプラモデルと車種が一緒でした。笑)
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