やまモン

赤い柿のやまモンのレビュー・感想・評価

赤い柿(1997年製作の映画)
3.6
【家族というもの】

中共に負けた国民党の将校とその家族が、四苦八苦しつつも人間らしくある意味豊かに生きていく様が淡々と展開していく作品。
特に一家のおばあちゃんを中心に物語が進んで行きます。
やはり家族にはそれぞれの役割があるのだということが良くわかります。
特に核家族が一般的となった現代から見ると、両親以外から受ける教えもまた、円満に成長していく上では必要なのでしょう。
しかし、この一家のお父さん。元国民党軍の将軍なのですが、家では全くうだつが上がりません。やることなすこと全て失敗。退役軍人の第二の人生における悲哀を感じます。間抜けで笑えますが。
スキルのない公務員は辞めると厳しいですね。
お母さんは子沢山ということで、ほぼ妊娠しているのでしょうが、商魂逞しく立派ですね。生き抜いていくスキルでは女性が優位なのかな?
最後に、デブの子供は大きくなってもデブのまま。どうかデブに復権を!