モモモ

人狼のモモモのレビュー・感想・評価

人狼(2018年製作の映画)
3.9
押井守原作の「人狼」をキム・ジウン監督、カン・ドンウォン主演という夢のコラボで実写化した韓国版「人狼」。
「悪魔を見た」のテイストで描く無慈悲な「韓国映画」を期待していた身としては、少し肩透かしを喰らったというのが正直な感想だ。
近未来の南北統一の中で揺れ動く韓国という舞台設定の置き換えは好きだが、それ以外の改変や追加要素は余り響かず。
主人公の葛藤や周囲の人間との関係性もオリジナル版の方がずっと深みがある。
本作最大の要素である「赤頭巾」という軸も活かしきれていない。
「悪魔を見た」のチェ・ミンシクの如き恐怖をプロテクト・ギアの演出に求めていたのだが期待には届かず。ラストのプロテクト・ギアは怖ければ怖い程良いのに…。
自分にとって「人狼」という物語のオチはアレ以外考えられず、それを越えてくれる物を提供してくれなかったのがハマらなかった最大の要因かもしれない。
オリジナルのサントラが流れた時は無条件に興奮しました。
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