意外にも喜劇だった。何度も笑った。声を立てずに（笑）
ところが最後は美談の方向に。セックスを滑稽なものと描きたいのか、美しいものと描きたいのか（居酒屋のシーンですら美しく描かれる）。滑稽なものでよかったのに。ものすごく中途半端。
女なんてつまんないよ…そう考える青年が男娼の仕事を始める。さまざまな思いを抱える女たちと出会い、その期待に応えようと尽力するうちに、男として、また人間として成長を遂げていく…といった話。
「女なんてつまんないよ」…こんな言葉を初めて会う女の前でいうかな。しかもそういう男があっという間に女心の機微を理解する男に変貌していくとは。
また、セックスシーンは数多くあり、刺激的なショットが続くけど、どうも飽きる。エロさも今ひとつ感じない。やっぱりＡＶのようで、ロマンポルノのようではないからかな。
この映画が本来描きたいであろう「セックス」が伝わってこないってこともあるか。魅力的なセックスには見えなくて。
ということもあり、この映画のなかで流される涙にまったくノレず。
まわりは女子だらけ。成人映画館よりも入りにくい（笑）
