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娼年のJINのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.8
松坂桃李がAVさながらの激しい濡れ場を多々演じてることからも話題に。
セックスは基本的に秘め事なので、人それぞれどんな欲望、性癖、経験、価値観、技術などを持ち合わせているかはわからないだけに奥深いテーマ。
それが女性がお金を払ってまでしたいセックスとなると尚更興味深い。

セックスで非常に大事な要素として「好奇心」があるけども、この作品では女性に対してつまらないとのたまっていた主人公が成長するにあたり必要不可欠だったのもこれ。
後半になるほど一般的に理解し難いセックスが出てきて、さすがにその域まではと、観ていて自分はひるんでしまったけども(笑)
劇場には女性客が多かったと聞く。
セックス描写は生々しく、普通の映画での濡れ場に比べるとものごっつ濃いし、脱ぎっぷりもいい。
そして何より音のエロさが際立っている。
女性の裸体よりもむしろ松坂桃李の腰振るケツの方がキョーレツに頭に残るので(笑)、女性の方が興奮しそうな内容ではあったかな。
セックスでの快感がその人の人間としての、あるいは人生でのどこに直結してるのか、そんなことを考えさせてくれる部分があるのが面白かった。
まあそれが無ければほんまにAVになってしまう(笑) 
ある意味デートは心の前戯であり、セックスは相手を知ろうとし、受け入れる究極のコミュニケーションだ。

使われてる音楽はジャズがメイン。
東京都内各地でのシーンをやたらとスタイリッシュに見せることでエロさを中和し、クールな演出を施している。
そして何と言っても松坂桃李クラスが主役であることが最大に重要な作品やね。
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