八

レイニーデイ・イン・ニューヨークの八のレビュー・感想・評価

3.5
古い映画のようなお洒落で非日常的な作品

完全に知ったかというか、イメージの中でのウディアレン監督作品像で述べてます。ウディアレン監督作品のお決まりの長台詞とくどい言い回しと、昔の映画を思わせるようなお洒落なボキャブラリーや映像美を見て、ああ今の映画って確かにこういうの少ないよなと思いました。

古い映画特有のめっちゃいい子だけど天然でぬけたヒロイン。会う人会う人の評価は美人で危機感がないおバカな女の子。エルファニングちゃんがとにかく可愛い。

今の映画は日常会話的でポンポンと会話も進むし、どちらかというと日常を切り取ったようなあるあるを見てるように話が進んでいきますが、この作品では映画は非日常のものなんだから日常では味わえないものを描くのが映画なんだ!と言われているような気がしました。

若い俳優さんたちもウディアレン監督作品が好きで喋り方を真似したのか、ウディアレン監督のディレクションがそうなのかわかりませんが、みんな何かしら精神に来ているような、どう表現していいのかわかりませんが、この早口をみんな表現できているのがすごいなと感激しました。

あとは古い映画を理解できてるわけじゃないけどなんだか本当に古い映画のエッセンスを感じたし、映画の意味がわからない感じも古い映画っぽいなあっていう頭悪い感想が浮かびました。人生は何が起こるかわからないしやってみるまでわからない。一人一人違う人間だからカップルだからと言って同じ目的地に行く必要もないよというようなメッセージを受け取れた気がします
八