ふっくー

パージ:エクスペリメントのふっくーのレビュー・感想・評価

パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)
3.5
全世界累計500億円を超える超ヒットシリーズ第4弾。
人類史上、最悪の実験。
今作は悪夢の法律「パージ」の始まりを描くエピソード0です。

シリーズ3作品を手掛けたジェームズ・デモナコは今回脚本に回ってしまったのね。
今作の魅力って悪そうな黒人が国のためにパージを反対しみんなを救う事が多いですが、それがめっちゃかっこいいんですよね。
シリーズ全部を通して個性的なマスクが登場するので、話がむずかしてく嫌だーっという方はイカしたマスクを見て楽しむのもアリ笑。

最初のパージは、参加者もどことなくぎこちなく、いざ人を殺すという場面になっても、その場を立ち去ったり、構えた銃が水鉄砲だったり、はたまたパージをパーティだと勘違いした若者たちが道端でレッツパーリナイしてたり……
元は普通の人間だもの。そんな急に悪い事が合法になったとしても、そんなすぐには悪人になれませんよね。
ただそれを好ましく思わないパージ法を開発した
アメリカ建国の父を名乗る新政堂NFFAは傭兵部隊をパージ真っ只中の島へと送り込み無差別に殺しを始める。
そんなんやばすぎ笑。そりゃ3作目でパージ反対派がなんとしてもパージを辞めさせるために奮闘するのも納得ですわ。

ケラケラ笑いながら爆弾ベビーカーを持ち歩くイカれたババア2人とか、赤ちゃんの声が出るマスクで女の人を誘き出す変態とか、殺したくて仕方ないスケルターとか頭のおかしいやつらが出てくるのはもはやシリーズでお決まり。

記念すべき最初のパージ実行者のスケルターが割と序盤で不意を突かれたっきり最後まで出てこなかったのが残念だったけど、未公開シーンでナイアとイザヤを恐怖のどん底に陥れる活躍を実はしていたので、未公開シーンをちゃんと本編に組み込んで欲しかったです笑。
(このシーンがあるからこそ、イザヤたちが逃げてきた我が家での「床に血が付いてる」「これはイザヤが首を怪我したときの血よ」というちょっと不安な伏線を回収できるのに………)

音楽がより一層ワイスピ感が強まっていてエクストリームな映画になっているのもなんだかワクワクしました。

続編またつくられるなら、次こそパージ法の完全決着が見たいな。
ふっくー

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