Melko

セイントのMelkoのレビュー・感想・評価

セイント(1997年製作の映画)
3.6
「僕を信じないのか?」
「信じろって、誰を?」
「傷ついたぞ」
「本気よ?あなたは誰?」

オープニングのなんとなく重厚な感じが、本編が始まってみると全く関係なくて、ヴァル・キルマーの楽しい仮装大会みたいな感じになってた。良くも悪くも。
この話って、こんな感じで軽い感じににまとめて良いもんなのか?もっとシリアスにしようと思えばできたと思うけど、サイモンがたまにドリフのコントとかで出てきそうな見た目のジイサンに変装したりするもんだから、拍子抜け。笑
でも、まぁまぁ怖めでしつこく追いかけてくる執念深い敵を相手にしてるもんだから、笑っていいんだか悪いんだか。。

ヴァル・キルマーって野獣的な男臭さが魅力?だから、ロン毛をファサッとなびかせる爽やか系イケメンの役がどうしても似合わん、てか違和感。笑

美人で優秀なのにコミュ障気味の女科学者エマと、偽名と偽の顔を山ほど持つミステリアスなサイモン
協力してピンチを潜り抜けていくのは適度に緊張感あって良いのだけど、お互い人になかなか心を開かず探り探りなエマとサイモンのやり取りが絶妙に童貞臭がするというか、何を見せられてんだろう?な時間がなかなか長くて、後半は辟易してしまった。

なかなかすごい逃走劇と繰り広げたのに、まさかラブシーンで終わるの?!と思いきや、一応ちゃんと話は結んでくれたからまだ良かったかな。
どこの世界にも、見ず知らずの人に優しい人間とそうでない人間いるなぁ

謎解きクイズの時によく流れるBGMがかかってたのが印象的
ちょい役だったけど、地下道に住むお姉さんがやたら服装が派手で態度もデカくて、あの人は何だったんだろう…
敵の息子がやたら存在感出してた。そのクセ詰めが甘い

脳が疲れてたから、珍しく洋画を日本語吹き替えで鑑賞
吹き替え陣が皆渋くて安定感が半端ない◎
特に息子イリヤ役がオリジナルよりも日本語吹き替えの方が顔に声が合ってるという不思議。
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