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千と千尋の神隠しの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

異世界に迷いこんだ少女の目を通して描かれる人間の欲望や環境汚染、そして少女の純粋な言動により心温まるものとなってゆく様々なキャラとの交流。人物/キャラの言動の細かい部分の意味や動機などに不明瞭さを抱えつつ、アップテンポでグイグイ進むストーリーが特徴的。不明瞭さの例:人間界で川だったハクが人格を持ち異世界に住むことになった経緯、カオナシの心身両面のトランスフォームぶり、千が「両親はどの豚?」クイズに正解できた理由、湯バードが元の姿に戻らなかった理由、ラストのオルフェ的「振り向いてはダメ」の理由、等々。子供目線でも大人目線でもスッキリしない、「いわゆる難解な」作品と思われるが、大人は「観る側が解釈」で納得し、子供はあまり気にせず面白い部分を素直に楽しむものなのか。テーマは良く、社会に訴える力もあり、また個人的にお金優先の生き方をしてこなかった私は千/千尋に強く共感もしたが、先述の不明瞭さに加え、汚い飽食やスカトロ表現もあり、若干距離を感じハマるには至らなかった
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