群青

千と千尋の神隠しの群青のレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.5
日本の映画至上最も興行収入のあった作品。それがコレ。オタクとか嫌いと言いつつ日本人はやっぱりアニメ好きなんだよね。

ストーリーは平凡ながら少々の難解さが絶妙な塩梅。ただの少女の成長物語と言いつつ恐らく宮崎駿監督自身の様々な価値観が盛り込まれているところもある。つまりは深読みしようとすればするほど奥行きの見える作品だと言える。だからこそ子どもでもふわりと何か感じさせられるものがあってそれが名作と言われる所以なのだと思う。子どもは元来本能的に本質を理解する力を持っているのだ。だからこそ、最初こそぶっきらぼうな千尋が神が疲れを落とす宿で成長して大人になるのだ。ターゲットである子どももこれを見て同時に成長できるわけだな。うん。すごい。
ラストも明確にしていないからこその良さがあると思う。

キャラクターも皆魅力的。もうなんかやっぱり非の打ち所がないってこういうことなんだろうなぁ。いやまあ非って言うほどでもないけれどもハク関連とか銭婆とかくらいだよなぁ。分かりにくいのは。

ジブリ飯は今作でも健在でお父さんお母さんが食べてるご飯がたまんなくおいしそう。やべえなよだれでるよ、おれも豚なるわ。
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