ひろ

スパイダーマン:スパイダーバースのひろのレビュー・感想・評価

4.8
マーベル・コミックの「スパイダーマン」を原作として製作され、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した2018年のアメリカ映画

これはスパイダーマン映画史上1番好きだな。アニメーションだけど、元々アメコミなわけだし、違和感があるわけない。アメコミらしい演出もあるし、映像と音楽がとにかくかっこいい。かっこいいだけじゃなく、かなりユーモアも盛り込まれていて、ちゃんとストーリーもいい仕上がり

スパイダーマンと言ったらピーター・パーカーのこと。しかし今回は他のシリーズとは無関係なのでやりたい放題。主人公は新たなるスパイダーマンとなるマイルス・モラレス。進学校に通うスプレーアートが好きな黒人の高校生。ピーター・パーカーも出てくるんだけど、今回は違う次元からスパイダーマンが集結する物語。おいおいどうなるんだとテンションが上がりっぱなし

違う次元から来たピーター・パーカーは中年太りで老けてるし、スパイダーウーマンも出てくる。ここまではありそうなんだけど、フィルム・ノワールのモノクロ世界からやって来たスパイダーマン・ノワール、日本のアニメっぽいビジュアルの少女ペニー・パーカー、子豚型スパイダーマンのスパイダー・ハム…もはや世界観が崩壊している。笑わせようとしてる意思をビンビン感じるから笑いたくないけど、笑ってしまう。同じ画角に集結した時は特に面白い

キャラクターが強すぎるスパイダーマンの中で初心者スパイダーマンであるマイルスが成長していく物語でもあって、成長したマイルス版スパイダーマンはすごくかっこいい。笑わせる演出も結構あるけど、全体的には映像も音楽もかっこいい。オスカーを受賞したから観てみたのもあるが、これはかなり好みの映画だった。映画館で観るとより面白いタイプの作品。日本語吹き替え版で観賞したけど、字幕版の声優がかなり豪華なのでそれも気になるなあ
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