LalaーMukuーMerry

未来のミライのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.7
俯瞰でみた精緻な街から空へカメラが動く・・・、絵のきれいさには定評のある細田作品。そこは流石。
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でも私の中では、「何だか変だぞスイッチ」がしっかりONになって、気になって話に入れなかった。
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・くんちゃんは3歳か4歳くらいと思うのだけれど、喋り方がしっかりしすぎていてメッチャ不自然。ワンちゃんの謎の男がくんちゃんに話しかける言葉使いがとても幼い子供に対するものではないこともすんごい違和感。ファンタジーにもリアリティは必要なのだけど…
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・あり得ないシチュエーションでも「おおかみこどもの雨と雪」では、共感できる子育ての物語が展開していってストーリーにすっと入っていけたけど、この話はブツ切れ話の単なる寄せ集め感が否めない。エピソードが繋がったときの驚きと感動のようなものが感じられなかった。どうしてこんな無理な継ぎはぎ話にしたのでしょう? 
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・あと仕事と子育てでイライラするおかあさんの姿は分らなくもないが、そういうリアリティってこの話に必要だったのだろうか? という気もしたし・・・
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・終盤で伝えたいことが何なのか、わかってくる。このメッセージ自体は大切なことなのだけれど、幼い子にはまだまだ理解できないことだ。これが本当に伝えたいメッセージなら、理解できてもおかしくない人物設定にするべきだし、もっとその部分に集中して話を肉づけすべきでしょう。何か別の意図があったとしか思えないが、それが何なのか伝わって来なかった。
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何だか貶してるだけやね。あ~ぁ 残念な私!