FumiyaIwashina

未来のミライのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.5
4歳のくんちゃんのところにやって来た初の妹の未来。くんちゃんは親の愛情を独占され、妹を嫌いになってしまうがある日未来からやって来た妹にひな人形をしまうようお願いされる。
かなり評価が低く、ずっと後回しにしてきたが、家族の温かさが感じられ、思ったほど悪くない作品だった。細田作品は世間の評価も自分の中もどんどん下がってはいたが、今作は「バケモノの子」よりは好きだった。たしかに、くんちゃんの声の演出やひな人形の件などのテンポの悪さはあるが、くんちゃんのイヤイヤ期は年の離れた妹のことを思い出し、懐かしく感じたし、母やひいおじいちゃんの話もなかなか素敵。
細田色が強くなると話がどんどん飛躍しすぎる傾向があるように思うが、今作は基本的に平凡な人間がメインで取っつきやすい。終盤の展開も思ってたよりは控えめに展開だった。それでも、より完成度を高めるためにも、ストーリーを修正してくれる人と組んだ作品がまた観たい。