しおえもんGoGo

未来のミライのしおえもんGoGoのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
1.9
絵は凄くキレイ。特にくんちゃんや赤ちゃんの動きがとてもリアルで可愛かった。ただ子供が居る人、子供が好きな人は、赤ちゃん返りやいやいや期の子供を見てあるある、懐かしい、可愛いと思えたかもしれないけど、子供のいない私には結構きついし、やっぱり声は全く合ってない。

話も取っ散らかっていて何がしたいのかよく分からない。いや、もちろんあの不思議な経験を通じて家族の大切さとか、一歩踏み出す勇気とかを学ぶ話なんだろうとは思うけど、でも方向性に同意できない。

一番はくんちゃんの戸惑いや寂しさが存分に伝わるのに、親側がそれをくみ取った様子が全くないこと。寝てるくんちゃんにいくら言葉をかけても四歳児に伝わるはずも無いのに、起きてる時は「お兄ちゃんだから妹を可愛がれ」ばっかり。ただ「赤ちゃん返りという現象がうちの子に起きて困った」位にしか思ってないように見える。

たった四歳の寂しがってる子に家族のつながりを見せて何を学んだと言いたいのだろう。家族なんだから兄としての役割を果たせってことだろうか。
もうちょっと親がくんちゃんに寄り添うシーンがあってもいいのにと思った。そういう意味ではいやいや期の描写がリアルだからくんちゃんに感情移入できたとも言えるかも。
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